エゴン・シーレ 死と乙女

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観てきた。
公開前から気になっていたから、仙台で初上映の日に観に行った。

エゴン・シーレの絵は知っていた。
好きな画家は?と聞かれたらエゴン・シーレと答えることもあった。
独特の線と陰鬱とした雰囲気が好き。

エゴン・シーレ役の人がかっこよすぎてほれぼれした。

冒頭からとても兄妹に思えない、エゴンとギルティ。
他にも様々な女性がエゴンと関わっていくけど、エゴン・シーレはいつだって芸術へ欲望に忠実だった。
忠実になった結果、副産物的な形で女性たちを愛していたように思えた。

その中でもヴァリとエゴンの関係はベスト・パートナーのようだった。
エゴンが捕まって裁判にかけられた時も陰ながら支えて、エゴンの性格を誰より理解して尊重していた。
正真正銘、エゴンにとってのミューズだった。
のに、エゴンはヴァリを「ふさわしくない」といって、あっさりと近所の中流階級の女性と結婚してしまう。

悲しかった。

後から調べて知ったけど、その当時はモデルは職業としては身分が低くて見下される存在だったんだそう。
お金のため、生活のため、エゴンは身分のある女性を選んだ。

ヴァリとの別れまでもエゴンは芸術に昇華させる。
それが「死と乙女」

あの絵にこんな背景があったなんて知らなかった。
というより、絵や芸術に背景があることを今まで意識したことがなかった。
でもよく考えたら当たり前だ、作っているのは人間なんだから。
別れるヴァリではなくて自分自身を「死」と扱っているのは、ヴァリに対する思いがあったからだといいな。

エゴンは生きているうちに評価されて個展まで開くのだけど、開催中にヴァリの訃報が届く。
ヴァリの手紙は胸が苦しくなった。

その後、エゴンはスペイン風邪にかかって亡くなってしまう。28歳。
28歳で300点以上の絵画と2500点を超えるスケッチを残したんだって。

単純にストーリーを追っていくと、エゴンは女性にだらしなくて、(直接的な描写はなかったけど)ロリータ・コンプレックスで、ろくでもない男なんだけど、でも常に芸術をストイックに追い求めてるから、周りの女性たちは惹かれたんだろうな。

あー。エゴン・シーレ役の人かっこよかった(二回目)